【保存版】ルーフィングの種類と特徴|屋根防水材の選び方を徹底解説
ルーフィング(防水シート)は屋根材の下に敷かれる防水層で、雨水の侵入を防ぎ建物内部を保護する重要な役割を果たします。適切なルーフィングを選ぶことで、屋根の耐久性や建物全体の寿命が大きく変わります。
本記事では、主なルーフィングの種類とその特徴、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
ルーフィングの種類と特徴
1. アスファルトルーフィング
特徴
アスファルトを染み込ませたシート状の防水材で、最も一般的なルーフィング材です。
•メリット:価格が安く、施工が容易
•デメリット:耐久性がやや低く、長期間使用すると防水性能が低下しやすい
•耐用年数:10~15年
•用途:一般住宅の屋根(スレート屋根や瓦屋根の下地)
•主な製品例:アスファルトルーフィング940、アスファルトルーフィング135
2. 改質アスファルトルーフィング(ゴムアスファルトルーフィング)
特徴
アスファルトにゴムや合成樹脂を混ぜることで、耐久性と防水性を向上させた高性能タイプ。
•メリット:防水性・耐久性が高く、耐寒性も優れる
•デメリット:価格が高め
•耐用年数:20年以上
•用途:高級住宅や雨漏りリスクの高い屋根
•主な製品例:カッパ23、ニューライナールーフィング
3. 粘着層付きルーフィング(自己接着ルーフィング)
特徴
裏面に粘着層を持つタイプで、釘やタッカーを使用せず施工できます。
•メリット:釘穴からの雨水侵入リスクを減らし、高い密着性を発揮
•デメリット:価格が高い
•耐用年数:20年以上
•用途:金属屋根やフラット屋根、雨漏りリスクの高い建物
•主な製品例:タディスセルフ
4. 不織布ルーフィング
特徴
透湿防水性に優れた不織布を基材としたルーフィング。
•メリット:内部の湿気を逃がし、結露を防ぐ効果
•デメリット:価格が高く、施工に技術が必要
•耐用年数:20年以上
•用途:結露リスクの高い建物や高気密住宅
•主な製品例:マスタールーフィング

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ルーフィングの選び方のポイント
1. 屋根材との相性を確認
•瓦やスレート屋根:アスファルトルーフィングで十分対応可能。
•金属屋根やフラット屋根:改質アスファルトや粘着層付きルーフィングが最適。
2. 地域の気候条件を考慮
•豪雪地域や台風が多い地域:耐久性と防水性の高いルーフィングを選ぶ。
•湿度の高い地域:透湿防水性能があるルーフィングを検討。
3. コストパフォーマンスを重視
•標準的な住宅:価格と性能のバランスが良いアスファルトルーフィングがおすすめ。
•長期的な耐久性を求める場合:改質アスファルトや粘着層付きルーフィングなど高性能タイプが適切。
まとめ|適切なルーフィング選びで安心の住まいを実現
ルーフィングは、屋根全体の防水性能を左右する非常に重要な要素です。種類によって耐久性や防水性能、コストに違いがあるため、屋根材や建物の条件、地域の気候に合わせて選ぶことが大切です。
特に長期的な視点でコストパフォーマンスや安全性を考慮することで、住まいの快適性と寿命を大きく向上させることができます。
ルーフィングの選定や屋根工事に関するご相談は、ぜひ専門業者にお問い合わせください。最適な提案をお約束します。