お世話になっております。代表の山野です。
今回はモニエル瓦の葺き替え工事のご紹介です。
モニエル瓦とは・・・ヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種で、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られる「乾式コンクリート瓦」です。
耐用年数は、20〜30年程度です。周辺環境、立地により変化します。
モニエル瓦のメッリトは防音・断熱性に優れておりデザイン性がある事
デメリットとしては衝撃に弱く、表面塗装が劣化しやすくごみや苔が付きやすい
20年以上前には洋風のデザインや土を使わない工法などで新築物件などでよく使われていました。
現在は製造はしておらず廃盤品となってます。
現代のROOGAやカラーベストに比べると重量はやや重めになってます。
屋根瓦、屋根板金の重量に関してはまたの機会にご紹介します。
現場調査・・・弊社ではドローンが飛行できる地域ではまずドローンにて屋根の撮影、点検をさせて頂きます。
屋根に直接上がり点検、採寸もさせて頂くのでうすが、
事前に撮影しておくことで屋根に上がって瓦をずらしたりしないと言う意思表示のような物で、
お客様にご安心して頂く為に先にドローンの撮影を行います。
悪徳な訪問販売などは屋根に上がった際に不安を煽る様な事を伝え、
屋根に上がり瓦をずらしたり、割ったりする輩もいてますので、
弊社ではこの様な調査の仕方をさせて頂いております。
屋根の現状・・・モニエル瓦を一度塗装されたそうですが下地の処理のせいなのか表面塗装がペラペラと
捲れるような状態、それにより瓦本体の表面がむき出し状態。
セメント表面は細かい凹凸、ざらついているのでごみ、苔などが滞留している、
細かい割れなどのシール補修跡、棟部分の面戸部分の剥がれ、棟の先端部分が落ちそう。
雨樋に関しても一度塗装をしただけなので勾配が取れなくなってしまっている箇所が。
ご提案・お見積り・・・お客様へ現状を写真を交えてご説明。
再塗装は瓦本体の劣化状況、現塗膜の状態などを考慮し、除外し
葺き替えと雨樋交換のご提案しました。葺き替えの際のルーフィング屋根材等、細かくご説明し選択していただき
【KEMW・ROOGA】【オークリッジ(アスファルトシングル)】2パターンでのお見積りになりました。
ご成約・着工・・・丁寧な説明などをご評価頂き【オークリッジ】でのご契約を頂きました。
更に追加で外塀、門柱の板金工事も発注頂きました。
再度、工事の進め方、工法等をご説明させて頂き、お施主様のご要望で大安の日に着工させて頂きました。
既存瓦撤去・木下地・・・既存のモニエル瓦を撤去 瓦を上記三枚目の昇降機を使い降ろしていきます。
こいつがないと仕事にならない、よく働いてくれるかわいいやつです。
木下地はご予算の範囲内で出来る限りの遮熱効果を出すために空気の層を作り屋根表面に直接熱が伝わらないようにしました。
予算を使わずできる最大限のアイディアは長年のリフォーム経験によるものです。
構造用合板・ルーフィング・・・構造用合板を貼ります、ゴムアスルーフィングを貼ります。
本体・棟仕舞・完成・・・本体をはります。棟板金をつけていきます。
棟の下地には樹脂下地を使用させて頂きました。
弊社では棟板金の劣化原因の一つに棟木下地の劣化による棟の飛散などがよくあるので樹脂下地を推薦させて頂いております。
完成・・・下屋根等も同様に作業をし完成。
壁際の仕舞等細かいことも今後ご紹介したいと思います。
鮮やかなグリーン、お施主様には新築みたいとお褒めの言葉を頂き大変喜んで頂けました。
HAPPYSKYではお家のお困りごとでもご相談承っております。
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