2026年5月、東大阪市にて屋根カバー工法を施工しました。
今回のお客様のお悩みは、屋根からの雨漏りと3階寝室の暑さでした。
現地調査を行ったところ、増築部分は2寸勾配と緩く、既存のカラーベストに適した勾配ではありませんでした。また、トップライト周辺からも雨漏りが発生していました。
そこで今回は、すべての屋根を同じ材料で施工せず、4寸勾配部分にはスーパーガルテクト、2寸勾配部分には立平を採用しました。
雨漏りしていたトップライトも撤去し、開口部の下地復旧と防水処理を行っています。

施工前の屋根全景。4寸勾配部分と2寸勾配の増築部分が混在していました。
今回の屋根工事の概要
・施工地域:大阪府東大阪市
・施工時期:2026年5月
・施工面積:43㎡
・屋根工事:3日間
・足場工事:仮設1日・解体1日の計2日間
・実働日数:合計5日間
・既存屋根材:カラーベスト
・4寸勾配部分:アイジー工業「スーパーガルテクト」
・スーパーガルテクトの色:シェイドグリーン
・2寸勾配部分:立平葺き
・立平の色:JFE鋼板「ウッディグリーン」
・防水紙:田島ルーフィング「タディスホワイト」
・付帯工事:トップライト撤去、開口部の下地復旧
・ご相談内容:雨漏り、3階寝室の暑さ
・1か月点検:雨漏りなし
屋根工事は3日間で完了しました。これとは別に、安全に作業を行うための足場仮設に1日、工事完了後の足場解体に1日を要しています。
施工前の屋根の状態
既存の屋根にはカラーベストが使用されていました。
屋根を確認すると、通常部分は4寸勾配、増築部分は2寸勾配となっており、同じ建物の中で屋根勾配が異なっていました。
特に問題となっていたのが、2寸勾配の増築部分です。
既存のカラーベストに対して勾配が緩く、雨水が流れにくい状態になっていました。
屋根材には、それぞれ施工可能な勾配が定められています。見た目や価格だけで選ぶのではなく、屋根勾配や建物の形状、雨水の流れに合わせて屋根材を選定することが重要です。
トップライト周辺から雨漏りが発生
屋根に設置されていたトップライト周辺からも雨漏りが発生していました。
トップライトは室内に自然光を取り込める一方、年数が経過すると本体のパッキンや周辺板金、防水層などが劣化し、雨漏りの原因になることがあります。
今回は雨漏り対策と3階寝室の暑さ軽減を目的に、お客様と相談したうえでトップライトを撤去することになりました。

雨漏りが発生していたトップライトと、カラーベストが施工された2寸勾配部分。
トップライトを撤去
トップライト本体を取り外し、開口部の状態を確認しました。
雨漏りしているトップライトを部分的なコーキングだけで補修しても、劣化状態によっては再発する可能性があります。
今回はトップライトを今後使用しないため、本体を撤去して屋根として復旧する方法を選択しました。

雨漏り対策として、既存のトップライト本体を撤去しました。
開口部を構造用合板で復旧
トップライトを取り外した後、開口部を構造用合板で塞ぎました。
その後、既存屋根と一体になるように防水処理を行い、新しい屋根材を施工できる下地を作っています。
トップライトから入る直射日光を抑えることで、雨漏り対策に加えて、3階寝室の暑さを軽減することも目的としています。

トップライト撤去後、開口部を構造用合板で復旧しました。
田島ルーフィングのタディスホワイトを施工
既存のカラーベストの上には、田島ルーフィングの「タディスホワイト」を施工しました。
ルーフィングは、屋根材の内側へ入った雨水を建物内部まで到達させないための重要な防水層です。
屋根は表面の屋根材だけで雨を防いでいるわけではありません。雨漏りを防ぐには、ルーフィングの施工や壁際、棟、軒先などの細かな雨仕舞いが重要です。
トップライトを撤去した部分も、周囲の屋根面と一体になるようにルーフィングを施工しました。

田島ルーフィングのタディスホワイトを施工し、その上から立平を葺いていきます。
4寸勾配と2寸勾配で屋根材を使い分け
今回の工事では、屋根勾配に合わせて2種類の金属屋根材を使い分けました。
4寸勾配部分にはアイジー工業のスーパーガルテクト、2寸勾配部分には立平を施工しています。
屋根全体を同じ材料で仕上げるのではなく、それぞれの勾配に適した材料を選定したことが、今回の工事の重要なポイントです。
4寸勾配部分はスーパーガルテクトでカバー
4寸勾配の通常部分には、アイジー工業の断熱材一体型金属屋根「スーパーガルテクト」を施工しました。
使用色は「シェイドグリーン」です。
スーパーガルテクトは軽量で、建物への重量負担を抑えやすい金属屋根材です。断熱材が一体となっているため、屋根から室内へ伝わる熱を抑える効果も期待できます。
今回は既存のカラーベストを撤去せず、その上からルーフィングとスーパーガルテクトを施工するカバー工法を採用しました。
既存屋根の撤去費用や廃材を抑えながら、新しい防水層と屋根材を形成できる工法です。

4寸勾配部分は、スーパーガルテクトのシェイドグリーンで仕上げました。
スーパーガルテクトを使用した別の施工事例は、東大阪市の八角屋根カバー工法でも詳しくご紹介しています。
2寸勾配部分は立平葺き
増築された2寸勾配部分には、JFE鋼板の「ウッディグリーン」を使用した立平葺きを採用しました。
立平葺きは屋根の流れ方向に継ぎ目が少なく、雨水を軒先まで排出しやすい構造です。そのため、今回のような緩勾配屋根に適しています。
4寸勾配部分のシェイドグリーンと近い色味を選ぶことで、異なる屋根材を使用しながらも統一感のある仕上がりを目指しました。

2寸勾配の増築部分は、JFE鋼板のウッディグリーンを使用した立平葺きで仕上げました。
立平屋根の特徴や施工例については、和瓦から立平屋根へ葺き替えた施工事例もご覧ください。
屋根カバー工法完了後、1か月点検を実施
4寸勾配部分はスーパーガルテクトのシェイドグリーン、2寸勾配部分は立平のウッディグリーンで仕上げました。
雨漏りの原因となっていたトップライトも撤去し、開口部の下地復旧と防水処理を行っています。
施工から約1か月後にお客様へ状況を確認したところ、雨漏りは発生していないとのことでした。
工事直後だけでなく、実際に雨が降った後の状況を確認することも大切です。今後も屋根の状態を見守りながら、必要に応じてアフターフォローを行ってまいります。

4寸勾配はスーパーガルテクト、2寸勾配は立平で仕上げた施工後の屋根全景。
東大阪市の屋根カバー工法・雨漏り修理はHAPPYROOFへ
雨漏りは、屋根材表面のひび割れや劣化だけが原因とは限りません。
今回のように、屋根勾配に適していない屋根材が使用されていたり、増築部分の取り合いやトップライト周辺に問題があったりするケースもあります。
表面だけを補修しても、屋根の形状や勾配に合った工事を行わなければ、雨漏りが再発する可能性があります。
HAPPYROOFでは、屋根材の状態だけでなく、屋根勾配・建物の形状・下地の状態・雨水の流れまで確認したうえで、それぞれの建物に合った工事方法をご提案します。
東大阪市で屋根カバー工法、雨漏り修理、緩勾配屋根の改修、トップライトの撤去をご検討中の方は、HAPPYROOFまでお気軽にご相談ください。
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https://happyskyroof.com/contact/
よくあるご質問
2寸勾配の屋根にもスーパーガルテクトを施工できますか?
スーパーガルテクトには施工可能な勾配条件があります。
今回の2寸勾配部分にはスーパーガルテクトを使用せず、緩勾配に対応しやすい立平葺きを採用しました。
実際の施工可否は、屋根の勾配や長さ、形状、メーカーの施工基準などを確認したうえで判断する必要があります。
屋根の勾配によって屋根材を変える必要がありますか?
屋根材ごとに施工可能な勾配が異なるため、屋根の状態によっては使い分けが必要です。
今回の工事では、4寸勾配部分にスーパーガルテクト、2寸勾配部分に立平を施工しました。
トップライトは撤去できますか?
撤去できます。
トップライトを取り外した後、開口部の下地を構造用合板で復旧し、ルーフィングと新しい屋根材で適切に塞ぎます。
トップライトを撤去すると暑さ対策になりますか?
トップライトから入る直射日光を抑えられるため、日射による暑さの軽減が期待できます。
ただし、室温は建物の断熱性能、窓、換気、方角などにも左右されるため、必ず何度下がるとは断定できません。
工事後の雨漏りはどのように確認しますか?
工事完了時に、屋根全体と雨仕舞いを確認します。
今回の現場では、施工から約1か月後にもお客様へ状況を確認し、雨漏りは発生していないとのご報告をいただきました。
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この記事を書いた人

東大阪市を中心に屋根工事を行う、HAPPYROOF代表の山野 翼です。
山野 翼|HAPPYROOF代表
21歳から屋根リフォーム業界に携わり、屋根工事・雨漏り修理・外装リフォームの現場経験を積んできました。
これまで約6,000件の屋根工事や現場対応に携わり、35歳で独立。現在は東大阪市を中心に、屋根葺き替え、屋根カバー工法、雨漏り修理、雨樋工事、外壁リフォームを行っています。
屋根材の表面だけで判断するのではなく、屋根勾配・下地の状態・雨水の流れまで確認し、それぞれの建物に適した施工方法をご提案することを大切にしています。